診察室から

ニセ熱中症にご注意を

熱中症とニセ熱中症

数年前から夏場の熱中症に対する関心が高まり、今では初夏の段階で盛んに熱中症に対する注意喚起がなされています。

夏本番を前に、ニセ熱中症(心筋梗塞、脳梗塞)と熱中症との鑑別にも注意しなければなりません。

熱中症に関する知識を持っていると、猛暑日で大量の発汗を呈している場合、倦怠感、脱力感、めまい、失神とくれば熱中症と考えるでしょう。 しかし、中には心筋梗塞、脳梗塞が紛れ込んでいることがあります。 特に、心筋梗塞の場合、熱中症と考えて熱中症治療のための点滴による補水治療を行うことで症状を重症化させることがあります。

おかしいなと感じたら、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

実際の症例をご紹介します。症例(PDF)