生活習慣病

生活習慣病としては、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などが挙げられます。かたよった食事、飲酒、喫煙、運動不足、ストレスなどが続くと、生活習慣病を生じます。

生活習慣病に対して何もしないで放っておくと、動脈硬化を進行させます。動脈硬化では、血管壁にコレステロールなどがたまり、プラークを形成します。進行すると、血管の内腔が狭くなり、血液の流れが悪くなります。さらに進行すると、プラークが破れ、血液のかたまり(血栓)ができ、血管がふさがってしまいます。その結果、脳梗塞、心筋梗塞などを生じます。

生活習慣病を予防・治療するための禁煙指導

喫煙が健康に悪い影響を及ぼすこと、特に日本人の三大死因である、癌、心筋梗塞、脳卒中を増加させることは、多くの調査で明らかになっています。そして、是正すべき生活習慣の代表ともいわれています。しかし、日本人の喫煙率は欧米諸国に比べて非常に高く、平成29年の調査によると、男性の喫煙率29.4パーセント、女性7.2パーセントとなっております。

当院では、生活習慣病に対する予防・治療の一環として禁煙指導を行っております。

ブレインアタックキャンペーンで挙げられている脳卒中症状(AHA/NSA*)

  1. 急に顔の半分、片方の手足がしびれる、動かない
  2. 突然意識がおかしくなる、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない
  3. 急に片方あるいは両方の目が見えにくくなる、視野が狭くなる
  4. 突然のめまい、力はあるのにバランスがとれず立てない、歩けない、手足がうまく動かせない
  5. 原因不明の突然の激しい頭痛

※NSA:National Stroke Association (橋本洋一郎:脳卒中を防ぐ、南山堂、東京、2003より)

脳卒中予防10か条

  1. 手始めに 高血圧から 治しましょう
  2. 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
  3. 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
  4. 予防には タバコを止める 意志を持て
  5. アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
  6. 高すぎる コレステロールも 見逃すな
  7. お食事の 塩分・脂肪 控えめに
  8. 体力に 合った運動 続けよう
  9. 万病の 引き金になる 太りすぎ
  10. 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

ストレスと自律神経系の症状

ストレス

職場や家庭での人間関係、育児、子供の教育、生活習慣病に対する食事療法、禁酒、禁煙、病気に対する心配などが挙げられます。

症状

精神的症状 イライラ、不眠、倦怠感、不安感、抑うつ、その他
身体的症状 交感神経の症状として、頭痛、目の疲れ、肩こり、動悸、手足の冷え、便秘、その他
副交感神経の症状として、めまい、ほてり・のぼせ、のどがつまる感じ、息苦しい、胃もたれ、下痢、頻尿、その他

背中が丸くなると起こりやすい症状

  1. 倒れ発作(drop attack)、めまい
  2. 首筋、肩の凝り
  3. 心拡大、頻脈
  4. 呼吸機能低下
  5. 逆流性食道炎、胸痛
  6. 消化不良、便秘、鼓腸
  7. 子宮脱、頻尿
  8. 多発性筋痛症(全身各部)

骨粗鬆症

骨の中のカルシウム、リン、タンパク質の量が減って骨密度が低下すると、骨がもろくなり、骨折しやすい状態になります。
女性ホルモン不足(閉経後)、加齢、運動不足、日光浴不足、栄養不足などによっておきる病気です。
いわゆる「寝たきり」になる原因の第2位は、骨粗鬆症による骨折です。

こんな症状が現れたら要注意です。

  1. 腰や背中が痛む。
  2. 最近、腰や背中が曲がってきたような気がする。
  3. 背が縮んできた。
  4. ちょっとしたことで骨折した。

骨粗鬆症の診断

問診、生化学検査(尿検査、血液検査)、レントゲン検査、骨量測定(骨密度検査)などを行います。

骨粗鬆症の治療

適度な運動、バランスのとれた食事、薬(内服、注射)による治療